――どんな嫌がらせをされるようになったのでしょうか。
小田切 姉と私は、やっぱり血筋があると通じ合うものがあって、危機的な状況下で助け合うんですね。常に怯えて生きている状況なので、グルになるんですよ。
でも、継母は私たちの仲をうまく裂くような“洗脳”を始めていったんです。そうしていつの間にか、姉は完全に洗脳されてしまって、私との間に亀裂が入ったといいますか、姉の心がどんどん離れていくのを感じていました。
「継母は私と姉を使って、父からお金を引っ張るようになった」
――お父さんはそれを止めなかったのですか。
小田切 そうですね。金融業をやっていたんですけれど、再婚してから成り上がりでビジネスがうまく行ったんですよ。その途端に家にお金も入れなくなってしまって、帰ってこなくなり、家にいる時は酒を飲んで、という感じで。家のことには無頓着でした。
だから継母は当時、離婚を考えたそうなんですけれど、そうすると父親についている姉や私が将来どうなるかわからないと思ったらしく。
――それで離婚を思いとどまったのでしょうか。
小田切 私が高校生の時に、継母はそう言っていました。私たちに嫌がらせをするほど恨んではいましたけれど、一方で本当はそういう思いも持っていたのかもしれないです。
けれども父が家にお金を入れないので、継母は私と姉を使って、父からお金を引っ張るようになったんです。
――継母は、どのようにお金を引き出そうとしたのですか。
小田切 私たちに月謝袋を持たせて、父のところに行かせるんです。「習い事をしている」「塾に行っている」と嘘をついて、お金をもらってこいと。要するに運び屋ですよね。
それを毎月やらされるんですけど、子どもながらにいけないことをしているというのがわかるんですよね。その罪悪感に耐えられなくなったのが小学5年生の時でした。
小学校の先生に助け船を求めるも、継母に告げ口されてしまった
――どうしたのですか。
小田切 友達には言えないし、誰に相談したらいいかわからない時に、教育実習に来ていた先生がいたんですね。先生は当時27歳だったんですけど、小5の子どもからするとすごく大人に見えて。
「この先生だったら助けてくれるかも」と思って、大学ノートにびっしりと過去のことを書いたんです。「こういう状況でこういうことが起きているから、助けてほしい」と、助け舟を求めてそのノートを渡したら、そのことを継母に告げ口されてしまって。
