約2年前に、継母方の姉から「母が死んだ」という電報が…
――継母たちと絶縁をしたあと、連絡が来たりすることはなかったのでしょうか。
小田切 手紙が来ることはありましたけれど、全部スルーしました。それからは一切連絡を取っていません。でも2年くらい前に、継母方の姉から「母が死んだ」という電報が届きまして。がんだったらしいんですが。
電報には「最後の死に際まで、ヒロが活躍しているのを喜んでいました」と書いてありました。
――その知らせが届いた時、どういう心境だったのですか。
小田切 「ゲームセット」という言葉が頭の中にバッと浮かんで。「あ、本当にもう終わったんだな」と。良いも悪いも、なんの感情もない。
私の活躍を喜んでいたというのは本当にそう思っていたかもしれないけれども、継母は自分で自分を“洗脳”していた可能性があります。
――それはどういうものなのでしょう。
小田切 彼女にとって私は金づるであり金のなる木だったので、「ヒロからお金を取るためにはヒロを愛する」というようなことだと思います。
――小田切さんが有名になるのを見て「あの有名人を育てたのは私」というような自尊心もあったのかもしれませんね。
小田切 そうですね、それもあると思います。
疎遠になった父親と、洗脳が解けない姉
――現在は、お父さんとはどのような関係なのでしょうか。
小田切 まったく連絡を取っていないですね。ふと父親を思い出すことはありますけれど、「会いたかったら向こうから来るよね」と思いますし、父親もまた継母の影響を受けていたんですよ。「あんな息子」という風に私のことを悪く吹き込まれていたと思うので。
私自身も、継母から父親について「会社を継がせるために養子を取った」という話を聞かされたことがあって。でも、本当かどうかはわからないです。父親と私を引き裂くために仕組んで言った可能性もあるので。
――もし連絡がきたら会いますか。
小田切 はい、父親には会います。別にこれからどうという話ではなく、どういうことが起きていたのか真実を知りたいだけで。自分が信じ込んでいたことが、もしかしたらすべて嘘だった可能性もありますので。
どこまでが真実だったのか答え合わせをしてみたいですね。なので連絡が来れば会いますし、こなければそのままだしという感じです。
――実のお姉さんとは、関係性が継続しているのでしょうか。
小田切 姉は20歳のときに父親からボコボコにされて家を出てしまって、それきりもう帰ってこなかったんですよ。けれども継母とだけはずっと連絡を取り合っていたようで。
祖父が亡くなった時に久しぶりに会ったら、姉の目がおかしかったんです。もう、“洗脳”された人の目なんです。「うわっ。これ、完全にやられてるな」「もう姉じゃない」と思いました。
食事しながらも、ずっと私のことを睨んで「ヒロを殺す」と唱えてるんです。正常な言葉が出ないというか、その言葉がさらっと出てきたというのは、もう完全に支配されているのだなと。それから姉とは絶縁というか、そこまでになっちゃったら、もう元に戻るのは無理かなと。
撮影=三宅史郎/文藝春秋
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