――大喜利だって実際はできる。

濱田 ええ。障害がある相手に対して、自分の中で何かを思うことはしょうがない。でもそれを理由に何かを強制した時点で、はっきり差別になると俺は思っています。正当だというなら、応募要項に「障害のある人は不可」と書くべきなんです。それがないのは、書いたら差別になるとわかってるからでしょう。何も書いてないのに、通れるかもしれないと思って努力して受けた相手に「通さない」と突き放すのはやっぱり差別です。

――目が見えないと大喜利もジェスチャーもできないと思うなら、堂々と明文化すればいい、でもそうしないだろうと。

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濱田 そういうことです。

 

R-1の決勝当日まで「濱田の出演はやっぱりなしです」と言われるのが不安だった

――そんな不安のなかで、2018年にR-1の決勝に残った。「勝てば状況は変わる」とどのくらい信じていましたか?

濱田 半々ですね。決勝メンバーが発表されるといろんな媒体の取材があるんですけど、そのインタビューで「率直な気持ちを教えてください」と聞かれたんで、そのまま言ったんですよ。「嬉しい半分、不安半分。テレビで使う側の人が差別意識を持ってて出られないんじゃないかっていう不安があった。今もこの半々が正直な気持ちです」って。

 だから当日まで「濱田の出演はやっぱりなしです」と急に言われるんじゃないか不安でした。実際に決勝の舞台に立てて、無事テレビに出られるまで安心できませんでしたね。

 

――しかし結果は見事優勝。反響はありましたか?

濱田 めちゃくちゃ反響があって、不安は杞憂に終わりました。優勝する前は月に1~2回劇場の出番があるぐらいだったのが、テレビ、取材、ロケ、ドラマと仕事の内容も量もガラッと変わりました。

――かつて「濱田は通さない」と言われた世界で活躍することで、差別に対する気持ちに変化はありましたか。

濱田 今の落としどころとしては「自分が出演できた番組には、キャスティングする立場にそういう人がいなかったんだ」ということです。ただ、他の番組に関しては今もわからない。差別する人って「俺、差別するから」なんてバカなことは言わないじゃないですか。だから俺が呼ばれなくてもその理由が何かはわからないし、不安は続いてるというのが正直なところです。

次の記事に続く 「障害者の中にもろくでもない人間はいる」テレビが触れない“タブー”に踏み込んだ濱田祐太郎(36)に返ってきた“驚きのコメント”の数々

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