ドナルド・トランプは自滅への道を歩んでいるように見える。公約だった「戦争をしない」を覆してイラン戦争を始め、MAGAインフルエンサーたちから一斉に批判された。ガソリン代の急騰により、MAGA有権者もトランプから離れ始めた。(寄稿:堂本かおる/全2回の1回目)
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確たるプランもなく簡単に勝てると始めた戦争は泥沼にはまり、逆上してイランの「文明を全滅させる」と人道にもとる暴言を吐いた。さらには戦争反対を唱えるローマ教皇にまで噛み付いた。失いつつあるクリスチャン有権者の支持を取り戻そうと自身をキリストとして描いた画像をSNSにポストしたが逆効果となり、世界中から大批判を浴びた。
トランプのこうした言動を受け、職務履行が不可能な大統領を罷免する憲法修正第25条の発動案までもが出ている。それでもなおトランプはナルシシズムと権力志向に基づいた暴言をやめられずにいる。
大統領が口にした「Fワード」
4月5日はイースター(復活祭)だった。キリストの復活を祝う、キリスト教徒にとって非常に重要な祭日だ。春の訪れを祝う日でもあり、かわいいウサギをシンボルとし、カラフルに塗ったタマゴを子供たちが探すゲームが行われる。
そんなイースター・サンデーの朝8時(現地時間。以下同)にトランプが自身のSNS、トゥルース・ソーシャルに行なったポストは誰にとってもショッキングだった。
「火曜日はイランにおいて発電所の日であり、橋の日でもある、全てが一度に起こる日となる。これほどの日は他にない!!! このクレイジーなクソッタレども、ファッキン海峡を開けろ。さもないと地獄で生きていくことになるぞ――見てろ!アッラーに栄光あれ。ドナルド・J・トランプ大統領」
米軍がイランの発電所と橋、つまりインフラを一斉攻撃するという脅しだが、その内容以上にトランプの言葉遣いに誰もが驚いた。
・Open the Fuckin’ Strait(ファッキン海峡を開けろ)
・you crazy bastards(クレイジーなクソッタレども)
・you’ll be living in Hell(地獄で生きていくことになるぞ)

