12年かけて紡いだ物語。ラストは最初から決まっていた
――この物語は、ウェブでの連載開始から完結まで12年かかったと伺いました。それだけ長い期間、一つの物語を書き続ける原動力は何だったのでしょうか。
千 読んでくださる方々がいたからです。応援してくださる読者の皆さんに「絶対にこの物語の終わりを見せなければ」という想いで書き続けました。もし誰も読んでいなかったら、途中で筆を折っていたと思います。ウェブの世界で反応をいただけるというのは、本当に幸運なことでした。
――執筆を始められたときから、ラストは決まっていたのですか。
千 はい、ラストは決まっていました。物語の始まりで筆を置くところからスタートして、最後は筆を取るところで終わろう、と。最後のシーンも、マリアージュが名君として歴史に名を刻むことも、ダイやヒースがどうなるかも、最初から決めていました。
これから読む方へ「この物語はハッピーエンドです」
――今回、文春文庫から改めて刊行されるにあたってのお気持ちと、これから新たに作品に出会う読者の方へメッセージをお願いします。
千 この作品はこれまで電子書籍がメインだったので、ぜひ紙の本で読んでいただけたら嬉しいです。紙で読むことで、また新しい発見があるのではないかと思っています。
――最後に、読者の方へ一言お願いします。
千 この物語はハッピーエンドです。
――力強い言葉ですね(笑)。
千 これは私だけが言っているのではなく、完結まで見届けてくださった読者の皆さんが「本当にハッピーエンドだった」と言ってくれているので、自信を持って宣言できます。保証付きのハッピーエンドです。安心して、物語の世界に飛び込んできていただければと思います。