「戦争から得られる教訓に目を背けるのは賢明ではない」と語る、第1次トランプ政権の国家安全保障担当の大統領副補佐官を務めたマット・ポッティンジャー氏。イラン戦争から、日本が学べる点をポッティンジャー氏が考察した。(近藤奈香訳)

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イラン戦争から学ぶ教訓

 まずは、この紛争からイランが示している教訓に目を向けましょう。

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 教訓1――人類が航空機を戦争に用いるようになって以来百余年、航空戦力だけで政権交代を実現できた例はほとんどありません。

 政権を倒すには、通常、数十万規模の兵士を伴う地上侵攻が必要になります。

 今回のイラン戦争も、いまのところ例外ではありません。アメリカのドナルド・トランプ大統領とイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、戦争によってイラン政権を揺るがそうとしたものの、大規模な地上部隊を危険にさらすことは避けました。

アメリカとイスラエルによる空爆を受けて、自国の国旗を振るイラン国民。手に持っているのはイラン最高指導者のモジタバ師の肖像  ©AFP=時事

 その結果、イラン政権は、世界最強の空軍(アメリカ)と中東最強の空軍(イスラエル)を相手にしながらも、権力の座に踏みとどまっています。

 何週間にもわたり、昼夜を問わず爆撃を受け続け、最高指導層が次々に命を落とし、新たに指導者が据えられてはまた失われる――それでもなお、体制は崩れていません。

 この事実は、台湾の人々にとって大きな励ましとなるはずです。