オファーを受けた理由は…
――正直に申し上げると「また主演!?」と驚きました。常に第一線を走られていますね。
山田 『ちるらん』のオファーをいただいた時、僕としては「お休みをいただこうかな」と考えていたところで……葛藤しました。ありがたいことに主演作が続いていたこともあって、お引き受けするとなると、準備期間がかなり限られてしまう状況で、10日間連続で10パートくらいあるアクションをすべて体に叩き込んで、そのまま現場にイン。幕末の志士たちの生き死にを演じるのに、こんなにもタイトなスケジュールで臨んでいいのだろうか、そんな俳優になっていいのだろうかと。
――それでもオファーを受けたのはなぜですか?
山田 『ちるらん』のプロデューサー・森井(輝)さんが「山田くんが抱えている鬱憤を、全部晴らしてほしい」と言ってくださったんです。僕、人の熱意に弱いんですよね……。「本当にちょろいな」と思うくらい、すぐにやられてしまうんです(苦笑)。こんなに熱を込めてオファーしてくださるなら、立ち止まるのはやめて、刀を振っていた方がいいか、と。何より「やらずに文句言うな。逃げるな」という話じゃないですか。
「いやお前、山田家は土方歳三と家紋が一緒だぞ」
――まずは飛び込んでみようと。
山田 はい。そう腹をくくったら、とても運命的な出来事が次々と重なっていったんです。去年亡くなった父(元プロ野球選手・山田和利)が「山田家は土方歳三と家紋が一緒だぞ」と教えてくれました。
――それは震えますね。
山田 しかも、そのご縁を知って(新撰組隊士の練習場だった)壬生寺に行き、参拝後に振り返ったら、虹が出ていたんです。「ああ、これは土方歳三として生きろってことなんだろうな」と。そうした日常の一瞬一瞬に突き動かされました。

