高校では毎年10キロずつ体重が増えていった
――実家は惣菜店を営んでいらっしゃったそうですが、どのような食生活を送っていたんですか。
肥満 小学4年のときに実家の惣菜店を改装するまでは普通の家庭と同じように、みんなで食卓を囲んでいました。とにかく出てくる量が多かったです。好きだったのは、ハンバーグ、唐揚げ、餃子みたいにご飯が進むおかず。鍋も多かったですね。うちの鍋は水炊きみたいにシンプルで、昆布だしに具材を入れてポン酢でいただくスタイル。ご飯が進むんですよ。
あと、文字通り「飲む」ように食べてました。「30回しっかり噛みなさい」みたいなことを親に言われるんですけど、「何でこんなおいしいものを噛まないといけないんだ」って。将来、食育に携わることがあったら「とにかく噛みなさい。噛む習慣をつけさせなさい」と伝えたいですね(笑)。
で、そういう生活が小4くらいの時に自宅兼店を改装したタイミングで変わって。みんなで一緒に食べるんじゃなくて1人で食べるようになりました。お金をもらって、1階にある店で好きなおかずを選んで買って、みたいな。基本は2階の自宅スペースで1人で食べるようになって、家族そろって食事するのは店が休みの日曜だけでした。
――両親が食卓に不在だと、栄養コントロールが難しそうですね。
肥満 栄養バランスはかなり悪かったと思います。選ぶおかずも照り焼きチキンや唐揚げ、ガーリックソテーとか、茶色一色でしたから。サラダとか、食べた記憶ないですね。家族で食べるときには食卓にあった気もしますけど、僕の視界に緑は入っていなかったです。緑を食べる気はなかった。
ご飯を買うついでにお菓子も一緒に買っちゃって、「きのこの山」みたいなお菓子を1日1箱は食べるようになりました。そこに牛乳も1日1リットルくらい飲んでいたので、体重も一気に増えていったような気がします。
――中学、高校でも食生活は変わらず?
肥満 中学で塾に通うようになったので、さらに買い食いが増えました。朝ご飯を食べて、学校に着いたらすぐに弁当を食べちゃうから、その後に学食。帰宅したらカレーを食べて、そこから塾です。コンビニのホットスナックとか、「ブタメン」とかみんなで買い食いしてました。
――さっきもおっしゃってましたが、食べる回数が多いですね。
肥満 中学くらいから、食べてお腹が空くまでが異様にはやくなりました。でもまわりはサッカー部とか運動してたので太らず、僕だけどんどん体重が増えていって。高校の時にいたっては、毎年10キロずつ増えてましたから。
