49歳・オジ記者に内野先生が認知症予防をレクチャーする「週刊文春」の人気連載「1万人を診た専門医が解説 49歳からの認知症予防」。「認知症と血圧」を取り上げた第2回を無料公開する。

 厚生労働省の「患者調査」(2023年)によれば、高血圧性疾患、いわゆる高血圧の総患者数は約1600万人。男女別の内訳を見ると、男性が約740万人、女性が約870万人。日本高血圧学会の推計では、高血圧予備軍や未受診の人まで含めると、その数、約4300万人にものぼる。

 高血圧は、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞など、心血管疾患の原因になるだけでなく、認知症の発症リスクを著しく高めるが……。

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Q 三度のメシより〆のラーメンが好き! 49歳、オジ記者です。塩分にフォーリンラヴなオイラ、血圧との闘いがライフワーク。

A 血圧の数値はいくつ?

Q つい最近まで、上の血圧(収縮期血圧)が150mmHg、下の血圧(拡張期血圧)が90mmHgを軽く超えてましたけど、高めですか?

ラーメンの食べ過ぎは認知症にまっしぐら?(画像はイメージ ©︎Aflo)

A バカヤロー! そんな血圧だと認知症へまっしぐらだゾ! 3700人超のハワイ在住の日系人を長期観察した「ホノルル・アジア老化研究(HAAS)」によると、中年期(40〜60歳)において、上の血圧が120mmHg未満の人と比べ、120〜139mmHgの人は1.64倍、140mmHg以上の人は2.66倍もアルツハイマー型認知症をはじめとした認知症の発症リスクが高まると報告されているんだ。

Q 何事も上を目指すほうがいいと思っていたんですけど……。

A おバカ! 西欧14カ国、約3万1000人(平均年齢72歳)を調査した豪州、米国、欧州の共同研究(24年)でも、高血圧を治療していない人は、治療済みの高血圧患者と比べて、42%もアルツハイマー型認知症のリスクが高いことが判明している。

 認知症予防を考えるなら、高血圧の放置は絶対NG! オジ記者のように中高年で高血圧の人は、治療による改善が急務だ。

Q 放置プレイ好きだけど。

A プレイじゃないの!

Q でもオイラこう見えて、高血圧治療はバッチリ。なんせ、少し前から降圧剤を飲んで血圧管理しているもんね。