「自分の知っている世界がすごく狭いんじゃないか」大学受験を決意したワケ
――事務の女性の言葉を嫌味じゃなく真に受けたんですね。
山田 真に受けましたね。自分で言うのもあれなんですけれど、バカ正直なんです。姉に「フリーターだからクソ」と言われて就職しましたし。バカ正直すぎるんですよね(苦笑)。
事務の女性の言葉から「自分の知っている世界がすごく狭いんじゃないか」という疑問がわいてきてから、大学進学を考えるようになりました。大学に行けばいろんな人がいる。今までの自分の生い立ちを受け入れてくれる人、同じ境遇の人がいたりするんじゃないかとも思って。
仕事で関わる人から「なんで大学に行こうと思わなかったの?」と何度も言われたことも大きかったです。そうやって言われたことで、自分の中に大学という選択肢がなかったことや、大学に行ってもいいんだということに気づかされたんです。
あと営業の仕事を一生続けるのはしんどいかもと考えたのも、大学に行こうと思った理由の1つです。じゃあ営業のスキルを使った他の仕事はないかなと探してみたんですけれど、高卒では厳しくて。それで会社を辞めて、大学を受験しようと決めました。
「早稲田か慶應に行きたいと思っていました」
――大学はどこの学部に行きたいなど希望はあったんでしょうか。
山田 最初はお茶の水女子大を目指したんですけど、知り合いに5教科を受けないといけないから私立の方がコスパがいいと言われて。早稲田か慶應に行きたいと思っていました。
行くなら一番上がいいかなと思ったんです。だって人生ここからやり直すわけじゃないですか? 23、24歳の子が今から大学に行くとなった時に、よくわからない大学に行ったって意味がない。だったら、ここから人生を変えるために全力でやろうと思いました。
会社を辞めるというのも大きな決断でした。その決断をしたのであれば、自分が今まで苦手だった勉強にとことんチャレンジしようと思ったんです。

