2026年5月31日。いよいよ、嵐が活動を終了する日が迫ってきました。

 北海道で始まったツアーも1度目の東京、そして名古屋の公演がすでに終わり、4月24~26日に嵐はみずほPayPayドーム福岡(以下PayPayドーム)での公演に臨みました。

 私が参加した4月26日は福岡公演の最終日で、それは“5人が嵐として福岡にいる”最後の日を意味していました。その日、現地で何が起きていたのか。記念すべき日に街をあげて嵐とそのファンを受け止めてくれた地元の人々、現地に駆けつけたファンの声をルポします。

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ついにラストツアーを迎えた嵐。活動休止まであと1カ月を切っている

マクドナルドのカウンターに響く「レコード、更新しました!」

 4月26日、PayPayドーム最寄りのマクドナルドでの出来事です。

 12時45分ごろ、カウンターの中から「レコード、更新しました!」の声が響くと、途切れないお客さんの注文を受けるのに殺気だっていた店員さんたちは、手を叩いて歓声を上げました。

 これまでも数々の巨大なイベントが行われてきたはずのドーム最寄り店のレコードが“嵐特需”で塗り替えられたことに、店内は誇らしげな活気に満ちていました。

 私が席に着くと、スタッフが色分けした付箋をテーブルに貼りに来ました。

「おそれいります、ライブに参加されるみなさまにご利用いただけますよう、30分ほどでお席をお譲りくださいませ」

 時間になると退出を促す呼びかけがあり、ライブ前に腹ごしらえしたいファンたちは小気味よく入れ替わっていきます。

マクドナルドの受け取りを示すモニターには嵐のうちわが

 私の向かいの席には60~70代とおぼしき女性と、その娘らしき30代くらいの姉妹がいて、嵐のペンライトを操作していました。

 声をかけると姉妹の姉・静さん(仮名)が「今日は嵐とのデートに母を送り出しに来たんです」と笑いました。

「母はデビュー当時からずっと嵐が好きでした。もちろん私たちも応援してたんですけど、自分たちはしだいに後輩アイドルに目が行ったり、母ほど熱量を保てないときもあったんです。母も高齢で脚が悪くなったこともあり、チケットもなかなか当たらないのでライブに行けない状況が続いていました。

 なので嵐が活動を休止したときに私と妹は『またライブが決まったら入会すればいい』と一度ファンクラブを退会してしまったんです」