しかし今回のラストツアーのチケットは、“活動休止中もファンクラブを継続してくれた人”のみに販売されました。静さん姉妹のお母様だけは活動休止中もファンクラブを離れなかったため申し込みができたそうです。

グッズ購入は事前予約が必要なため、販売の列はスムーズに進んだ

「最寄りの東京ドーム公演を希望したんですが落選して福岡公演になり、母は『ひとりでも絶対行く!』と息巻いていましたが、杖をつきながら遠い会場に行かせるのは心配で……妹と相談して母の嵐活を見届けることにしました。今日は雨で足元もすべりやすいから、ついてきて本当によかったです。それに、自分と妹は入れないけれど、グッズも買えたし、嵐と同じ場所に来られたので嬉しいです。

 母を入場させたら、母の代わりにコンサートオブジェの写真を撮っておいてあげようと思っています。なんだか、娘の恋を見守る親の気分ですよ(笑)」

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 お母様は照れくさそうに笑って、手にした杖を見せてくれました。

「これね、娘たちがやってくれたんです」

 二宮和也さんのカラー・黄色のラインストーンで飾られた杖はその手にしっかりと握られ、美しくきらめいていました。

1999年の嵐デビューイベントの握手券(私物)を持ってラストツアーまで駆け抜けた筆者

東京ドーム落選を「ファンとして徳が足りなかった」と言われたが…

 開演の1時間ほど前。PayPayドームに入場後、座席を探していると私の席に知らない女性たちが座っていました。

 チケットを見せながら声をかけると、洋子さんと里佳さん(共に仮名)は、「やだもう! 老眼でよく見えなくて……ごめんなさいね」と席を立ちました。彼女たちのチケットを見ると、私の席より20列も前でした。

「わぁ! すごい前! やっぱり福岡でよかったじゃない」

「同じ列でも、東京ドームじゃここまで近くないよね。こっちでよかった! やっと消化できた」

 はしゃぐおふたりでしたが、実は「東京ドームの最終公演を当てられなかったのは、ファンとして徳が足りなかったのかも」と悩んでいたそうです。

「私はデビュー前から相葉雅紀さんのファンで、一緒に来た里佳さんは『ごくせん』から松本潤さんを応援しています。2人とも東京住まいですしなんとしても最終の東京ドーム公演に入りたい! と思っていたんですが……倍率がすごいでしょうし、東京に絞って一度も会えずに終わってしまったら辛いな、と思って第3希望を福岡にしたらこちらが当たったんです」(洋子さん)