翌4月27日。福岡空港のおみやげ売り場は嵐のメンバーカラーで彩られ、“感謝買い”に勤しむファンでにぎわっていました。
嵐やそのファンへの思いを綴ったポップはどれも手が込んでいて、「嵐のツアー帰りにおみやげを買うのも、今日で最後だ」と思うと財布の紐もゆるみます。
私をファンと見た店員さんが、「この明太子、MCで櫻井くんが話したものですよ! いかがです!?」と声をかけてきました。
「けっこう、売れますか?」と訊くと、店員さんは顔をほころばせて言いました。
「売れますよ! いろんな方のファンが福岡にいらっしゃいますが、嵐ファンのみなさんはすごく気前がいいんです。たくさん、買ってくださいます」
このショップの店先にも、凝った看板やメンバーの名前を織り込んだ嵐ポエムが掲示されていました。
「嵐のライブは最後でしょうけど、また聖地巡礼とか、福岡に遊びにいらしてください」
明太子の包みを手渡しながら、店員さんが微笑んでくれました。
最終公演のMCで櫻井さん、大野さんが語ったこと
福岡最終公演のMCで櫻井翔さんは「僕らが活動を休止している間も、みなさんがツアーバッグなどを使っている姿を見かけました。今ライブはやっていないのに……と思ったけれど、もう(嵐のグッズは)みなさんの日常に溶け込んでいるんだと思った」とお話をされていました。会場のファンは、誰もがうんうんとうなずきながら彼の言葉に耳を傾けていました。
また、活動休止中にメンバーがどう過ごしていたかに触れた動画で大野さんは「目覚ましをかけずに寝たかった」「昼間からお酒を飲んだり、炭水化物を食べたかった」と語っており、彼が抱えてきたものの重さを推察して場内では静かにすすり上げる音が聞こえました。
本当に、よくやってくれた嵐。
これまで嵐がもたらしてくれたさまざまなものは、活動が終わるかどうかに関係なく、ずっと私たちの暮らしに息づいていくのでしょう。
福岡公演は終わり、残るは大阪公演と、ツアーファイナルの東京公演のみ。5月31日の最終公演はファンクラブ会員はもちろん、一般の方にも配信で公開されることになりました。
ファンクラブ会員には、公演中に放たれる銀テープが後日送られるとの発表もされており、その気遣いにファンファーストの神髄を見ました。
26年にわたって活動し、誰ひとり欠けることなくフィナーレを迎えられるのは一流のみに許された美しい幕引きです。もう間近に迫った運命の日。そのときは、声をかぎりに嵐の名を叫びたいと思います。


