6歳で芸能界へ「やめたくなったらいつでもやめていい」 

 神奈川県出身の志田は、新聞で児童劇団の募集を見た母親から「やってみたら?」と勧められ、6歳で芸能界に入った。彼女としては習い事感覚で、「一度くらい記念にテレビに映ったらいいね」といった程度の気持ちで始めたという。それから1年ほどするとドラマに出演するようになっていた。

 もともと飽き性で、親もそれを知っていたので、志田が友達の習っていた水泳、ピアノ、バレエを自分もやりたいと言うたび、ことごとく止められた。子役の仕事を始めてからも母からは「やめたくなったらいつでもやめていいよ」とずっと言われてきたという。それでも続けてこられたのは、何よりも楽しかったからだ。子役時代、オーディションの前は寝られなかったり、泣いたりしていたが、いざ会場に行くと《いろんな人と話して、帰り道は「楽しかった、楽しかった!」って言ってる感じでした》という(『週刊文春』2010年10月28日号)。

志田未来写真集『14才・15才・16才の未来』(2009年、角川マーケティング)

 志田が演技の仕事を続けてこられた理由としては、小学6年生だった2005年にNHKのドラマ『ハルとナツ~届かなかった手紙』に出演した経験も大きい。このとき《監督さんにいろいろ指導してもらって、初めて本当の意味での、演技をすることや集中することを学んだ気がします。(中略)あのドラマ以来、役として現場で演技をするっていうことが、本当に楽しくなってきたし、ずっとずっと続けていきたいって思うようになりました》と、後日振り返っている(『anan』2006年10月4日号)。

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天海祐希からの教え「泣くシーンは60%くらいで」

 2005年には『ハルとナツ』と前後して、天海祐希が小学校の教師役で主演したドラマ『女王の教室』(日本テレビ系)でクラスの中心的存在である児童・神田和美を演じ、一躍注目を浴びた。

 このドラマの撮影中、泣くシーンで120%の力を出しすぎて、もう1回と言われてからまったく泣けなかったことがあった。あとで天海から「泣くシーンは60%くらいで泣かないと。ワンカット撮ったら終わりじゃないから」と教えられ、以来、加減を意識するようになったという。

天海祐希が“鬼教師”を演じて話題を集めたドラマ『女王の教室』(2005年、日本テレビ系)

『女王の教室』ではほかにも、みんなで一つのものをつくり上げていく姿のかっこよさと達成感など、さまざまなことを学んだ。それだけに《『女王の教室』に参加できていなかったら、この(俳優の)仕事を続けていなかったと思います》と振り返る(「毎日新聞」ウェブ版、2026年4月19日配信)。