「もう気にしてられない!」誰かが寝たあとでも、気にせず仮眠室で寝泊まり
――そうだったんですね。
木村 それとは別に、空いた週はキッチンスタジオみたいなところに行って、堺(正章)さんも含めて番組で出すお料理を全部作るんですよ。で、試食して、「いやここはこういうふうにしたほうがいい」とかいろいろ話し合ったりして、ものすごく時間を掛けるんです。
さらにラジオとかロケとかも入るので、もう毎日スケジュールが違う感じでした。
――会社に寝泊まりすることは。
木村 仮眠室があるので、そこでは寝られます。分割して寝てたので「今日はトータルで4時間寝たからオッケー」とか、そういう感覚でしたね。
――仮眠室は簡易ベッドだけみたいな。
木村 カプセルホテルみたいな感じの仮眠室で、ちゃんと掃除の方が入ってくれるんですけど、こっちはヨレヨレなので掃除が終わるのを待ってることもできないので、誰かが寝たあとそのまんま寝てました。
――前の人が寝た直後だと、人型の寝汗がベッチョリ残ってそうですけど。
木村 抵抗はありますけど、でも寝不足とどっちを取るかとなると、「もう気にしてられない!」となって寝てましたね。
「じゃあ話だけ聞きに行きまーす」アナウンサーを目指すようになった経緯
――TBS入社前から、「アナウンサーは激務」のイメージはありましたか。
木村 まったくなかったですね。私の頃って、アナウンサーの採用試験は3月から始まったんですよ。だけど、その数か月前の11月の学園祭のあとに、先輩から「いくみ、きっとアナウンサーに向いてるから受けたら」って言われて、話がスタートしたんです。そんな感じで、アナウンサーに対する知識がなかったんですね。
私の前の年に、同じ学習院大学だった小島慶子さんのアナウンサー内定が決まっていて、その小島さんと私の先輩がお友達だったんです。それで小島さんの話を聞きに行ってみたらと言われて。
――なんとなしに話を聞きに行った。
木村 それまでアナウンサーって、ほんとにもうニュースを読んでる人ってイメージしかなかったんです。ただあまりに先輩が熱心に言ってくださるので、「じゃあ話だけ聞きに行きまーす」って行ってみたら、ほかに希望者の方が何人かいて、みんなで勉強会みたいなことをやるんですよ。「アナウンサーになるためには」って。
皆さん資料とか履歴書とかも作ってるのに、私は手ぶらで行っちゃってたし、知識も何もなかったので、その場で話を聞くだけだったんですけど。



