現在はフリーとして活動する、元TBSアナウンサーの木村郁美(53)。TBS時代、レギュラー9本を抱えるアナウンサーとして忙しく動き回る裏で、“悪魔”と呼ぶ元夫から預金を奪われ、連帯保証人にされた結果、計3億4000万円もの借金を背負うことになったという。

 そんな彼女に、元夫に渡してしまった全預金、入籍からわずか1週間で感じた結婚生活の限界、母親が抱いた元夫への違和感などについて、話を聞いた。(全6回の4回目/5回目に続く)

木村郁美さん ©石川啓次/文藝春秋

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「娘のことを信じたい」両親が元夫のことを疑わなかった理由

――出会って入籍するまでの4か月間、元夫は両親と1回しか会わなかったと。その1回で両親はなにかピンときていませんでしたか。

木村郁美(以下、木村) 感じたらしいんですけど、とにかく私が選んだ人、私が幸せそう、娘のことを信じたいっていう思いで、彼がやっている会社を調べるとか、裏でコソコソするようなことはしたくなかったからやらなかったと、後々になって話してました。

――元夫が入籍を急いだのも、作戦だったのかもしれませんね。夫婦になれば、いっそう周囲との関係を断ち切ることが容易になりますし。

木村 出会って4か月ですからね。結婚式も、みんなを呼ぶからそこでバレると考えたのか、入籍した5か月後に挙げたんで。

 私は「結婚式のタイミングで入籍すればいいんじゃない」と言ったんですけど、「早く一緒になりたいんだ」と返されて。で、それを愛と勘違いするわけですよ。「そんなに私と一緒にいたいの?」みたいな。

「200万円も指輪にポンって出せるなら、この人お金いっぱいあるんだ」

――「トゥンク」と胸が高鳴ってしまったと。婚約指輪や結婚指輪はどうだったのですか。

木村 結婚指輪が200万円だったんです。

――200万円。

木村 すごい金額じゃないですか。ただ、それもある著名な方と映画を作るという話があって、その方へのアピールだった気がします。

 その方が懇意にしているフランスの老舗ジュエリーショップで買うことで、「僕はお金持ってますよ」と見せるわけですよ。それ見たら「200万円も指輪にポンって出せるなら、この人お金いっぱいあるんだ」と思っちゃいますよね。

 私はそもそも物欲もないので、ダイヤよりもおいしいご飯のほうが好きだし、結婚指輪は毎日つけたかったから、ダイヤがビッシリついてるようなものじゃなくて、普通の無垢の指輪でいいって何度も言ったんです。でも見栄を張りたかったのか、結局それを買うんです。

 そうしたら、その指輪からダイヤが2回落ちて。