「下着、靴下、洋服って並べて…」1分1秒でも長く寝るために、生活を効率化
――東京と富山を往復した話をお聞きしましたけど、多忙すぎて自分が今どこにいるのか分からなくなるようなことはありましたか。
木村 いっぱいあります。起きたときに、「私、日本のどこにいるんだろう」とか「昼? 朝? 夜?」とか。そんな感じですよ。ちゃんと冷静になってからじゃないと、自分がどこにいて、何をするのかわからない。
とにかくもう、寝るか仕事するか。ご飯を食べる時間も削る感じで。朝の番組に出る時は、出勤するための動線を部屋に作っとくんですよ。下着、靴下、洋服って並べて、シューって行けるような。すこしでも効率化させて、とにかく1分1秒でも長く寝たい。
――「ヘンゼルとグレーテル」みたいな動線を作るまでに。
木村 朝の番組に出て本気で厳しい時は、CMが30秒とか1分入った間に「ちょっとごめんなさい」って後ろに行って、一瞬だけ横になって「はい、起きました」と戻ってきたりとか。もう周りも「あ、木村さん寝まーす」「はい、起きまーす」みたいな。
ある日トイレで涙があふれ「いかん、病院に行こう」と…
――生理が8か月も止まってしまったときは、さすがに焦りましたか。
木村 それがですね、変な話、来ないと楽なんですよ。ピリピリとかイライラもないし。良くないんですけど。おまけに病院行く時間も惜しいので、そのまんまほっといたんですけど。
でも、公衆トイレに入ると、生理用品が捨ててあったりするじゃないですか。なんかそれを見たら涙ブワーって出てきて、「あ、ちょっとこれ私、止まっていることへのプレッシャーがどっかにあるんだな」と気づいて。「いかん、病院に行こう」と。頑張って病院行って、そこからピルを処方してもらうようになったんですけど。
――生理が止まっていることへのプレッシャー。
木村 当たり前ですけど、生理来ないと子ども産めないじゃないですか。そういうものが怖さに繋がったんでしょうね。普通に生理が来ることがうらやましくなって。
状況として異常といえば異常じゃないですか。その異常に対して、脳が「いい加減、気づきなさい」って警告を送ってたのかもしれないです。
撮影=石川啓次/文藝春秋
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