「顔は覚えてるんですけど…」元夫の第一印象を覚えていないワケ
――パーティー当日のことも聞かせてください。
木村 その日、別に風邪もひいてないし、病気があったわけでもないんですけど、すごく体調が悪くって。こんなに調子が悪かったこといままでないってビックリするぐらいで。
電柱から電柱まで進むのもやっとなんですよ。たどり着いた電柱にしがみついて、覚悟を決めて次の信号まで移動するという、謎の具合の悪さで。
あんな具合の悪さ、あとにも先にもないんですよ。体が重いんです。熱があるわけでも頭痛がするわけでも、発疹が出てるわけでも、なんにも症状ないから自分としても何が起きてるのか分からないんです。しゃがんでは立って、歩いてはしゃがんでの繰り返しで。
今にして思うと、ご先祖様が総出で「絶対に行っちゃダメ!」って、私のことを羽交い締めにしてたんじゃないかなって。
――それでも、責任感から会場へ向かった。
木村 引き受けた以上やらなきゃいけないし、「お会いしたことないけど、主催の方に迷惑かけちゃいけないし」なんて思いながら、ほうほうの体で行った先で知り合っちゃうんです。
悪魔の第一印象とか聞かれるんですけど、覚えてないんです。顔は覚えてるんですけど、そのときどういうふうに相手のことを感じたのかまったく覚えてなくて。ただ仕事をやり通したっていう。
初めての食事の席で「ここにもう俺の子どもいるの」と言われて…
――のっけから積極的なアプローチがあったのですか。
木村 そのあとにお礼のメールが来るんですよ。そうしたら、当時メディアによく出ていた有名な経営者の方と仲がいいと。もうそこからすでに始まってるんですよ。
その人と一緒に食事に行かないかと誘うんですよ。その人はテレビにも出ているくらいの方だし、その人のお友達というならばまったくもって安心じゃないですか。なので、「分かりました、行きます」って軽いノリで。
――で、実際に行ってみたら。
木村 悪魔しかいないですね。「来られなくなっちゃった」って。
――「やられた!」とは思わなかったんですか。
木村 いえいえ。もう私、すぐ人のこと信じちゃうので。それが全部裏目に出るんですけど。そのときまで、あんまり人を疑わずに人生が進んでたので「そうなんですか。まあお忙しい方ですもんね、そっかー」って。それくらい有名な経営者の方だったので、そう思っちゃうんですよ。
――誘われて行った店は、三つ星みたいな?
木村 それが、普通の中華料理屋さんなんですよ。蓋を開けてみたら、彼の行きつけのお店だったんです。
で、お店に入るじゃないですか。悪魔、マスターと仲がいいわけですよ。で、「マスター、マスター、俺の彼女。ここにもう俺の子どもいるの」って。



