「そういえばこんなこともあった」封印していた“元夫との記憶”がよみがえって…
――毎日2時間も。
木村 そこでいろんな話をするんです。「花が咲いたね」なんてことから、人生観とか未来について、過去について、あらゆるものに対する考え方とか、ずーーっとしゃべってるんです。
そうするうちに、ここ1、2年になって、悪魔のことを少しずつ話せるようになってることに気づいて。途中から「悪魔がさー」なんて笑い話にすることもあって。「あれ? 笑えてる」となって、「そういえばこんなこともあった」「あんなひどいこと言われたんだ」って、封印していた記憶がどんどんよみがえってくるんです。
そうしたら、主人の知り合いで結婚相談所をやってらっしゃる女性の社長さんがいて。その方が「大変だった経験を話してもらえないかな。結婚を目指して頑張っている人にとっても、いいお話になるんじゃないかな」って。
数年前だったら「ほんとにムリです」と断ってたでしょうけど、話せるようになったタイミングでそう言ってもらえたことが大きくて。
「頼もしいように誤って変換されちゃった」元夫と出会った時の“精神状態”
――キツすぎた経験が、誰かの助けになるかもしれない。
木村 私の経験を話すことで、「待って、今の彼氏やばいかも」って、その先に進むことを思いとどまれる人もいるかもしれないし、もしくは私みたいなつらい思いをして離婚しても、「こんな幸せな再婚も待ってたりするんだ」って希望にもつながる話の両方ができるので。私も主人も「だとしたら解禁していいね」って考えになって、話すようになったんです。
――話して振り返ることで、気持ちも整理されて楽になるのでは。
木村 こうやって話しながら思うんですけど、「いくらでも回避できたはずなのにな」って。なにか起きるたびに「なんで?」と聞いてれば、あんなことにならなかったんじゃないかとか考えますね。
でも当時の精神状態って、本当に弱り切ってて、逃げ出したくて、守ってほしくて。悪魔の強引さが、頼もしいように誤って変換されちゃったんですよね。
人間、そんなどん底の時期ってあるじゃないですか。そして、そこでつけ込まれる。私の経験を聞いて、「あ、自分は弱ってるな」とも気づいてほしいんです。
そういうときこそ、相手を誰かに会わせるとか、話をするとか、助けを求めるとか、何かしら行動すれば悪いことは回避できるかもしれないんです。



