人間関係の良し悪しは、なぜ生まれるか。『いい人はうまくいく』(すばる舎)を出したプロデューサーの長倉顕太さんは「心理学に『バウンダリー』という概念がある。これは、自分と他人の間に引く『見えない境界線』のことで、ある種の有害な人々はそれを無神経に越えてくる」という――。

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心理学者が3つに分類した人間のタイプ

心理学者のアダム・グラントは、著書『GIVE & TAKE(ギブ・アンド・テイク)』(楠木建・監訳/三笠書房)の中で、人を次の3タイプに分類した。

・ギバー:与える人
・テイカー:奪う人
・マッチャー:バランスを取る人

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そして、彼の研究によれば、最も成功するのは「ギバー」だが、最も失敗するのも「ギバー」だった。

その違いは、なぜ生まれるのか――。

成功するギバーは、「テイカーを見抜き、距離を取る」ことができる。失敗するギバーは、「テイカーに搾取され続ける」。

では、テイカー(有害な人)をどう見抜くか。以下の7つのサインに注目してみてほしい。

「有害な人」を見抜く7つのサイン

サイン1:感謝しない

テイカーは、他人から何かしてもらっても感謝しない。あるいは、形だけの「ありがとう」を言うが、心がこもっていない。彼らにとって、他人の親切は「当然の権利」なのだ。だから、感謝する必要がない。

サイン2:自分の話ばかりする

会話の中で、自分の話ばかりする人は要注意だ。テイカーは、他人に興味がない。あなたの話を聞くふりをしていても、実際には次に自分が何を話すかを考えている。

サイン3:弱者に冷たく、強者に媚びる

テイカーは、相手の地位や権力で態度を変える。上司や権力者には媚(こ)び、部下やウェイターには横柄。これが、テイカーの典型的な行動パターンだ。

その人がお客になったときの振る舞いを観察すれば、本性がわかる。お店の人に対して失礼な態度を取る人は、間違いなくテイカーだ。

サイン4:約束を守らない

テイカーは、自分に都合が悪くなると、簡単に約束を破る。「忘れてた」「忙しくて」「勘違いしてた」。常に言い訳をする。小さな約束を守れない人は、大きな約束も守らない。これは、テイカーである確実なサインだ。