なんでもいいのだ。内向的なソフトウェアエンジニアだったアダム・リフキンは、あるひとつのルールを決めた。

「誰のためにでも、5分でできる親切ならやる」

この小さな贈与の積み重ねが、シリコンバレー最高のネットワーカーという評価につながったのだ。

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そして、最後にギバー同士をつなごう。

「〇〇さんと△△さん、お二人とも素晴らしい方なので、ぜひ紹介させてください」

この「紹介」が、最強の贈与になる。なぜなら、ギバー同士をつなぐことで、あなたは二人から感謝されるからだ。そして、その二人が協力し合うことで、さらに大きな価値が生まれる。

こうやって、あなたの周りをギバーで固めるのだ。その結果、あなたはテイカーにあれこれ邪魔されなくすむようになる。

「ギバー包囲網戦略」で、テイカーのいない世界をつくる

悪い人が集まる環境が生まれる要因

そもそもテイカーも有害な人になりたくてなったわけではない。彼らがいた環境が悪かっただけなのだ。

では、なぜ、人はテイカーになってしまうのだろうか。それは、「心理的安全性」の欠如が原因だった可能性が高い。

心理的安全性とは、「このチームでは、リスクを取っても大丈夫だ」「失敗しても責められない」「本音を言える」という感覚のこと。

この概念の重要性を証明したのが、グーグルの「プロジェクト・アリストテレス」だ。

グーグルは、2012年から4年間、社内の180のチームを調査し、「最高のチームをつくる要素」を特定しようとした。

当初、グーグルのエンジニアたちは、「優秀な人材を集めれば最高のチームができる」と確信していた。

MBAホルダー、博士号保持者、トップ大学出身者……。こうした、「スター選手」を集めればいいと考えていたのだ。

しかし、データは全く違うことを示していた。

心理的安全性が最高のチームを生むワケ

チームの成果に最も影響を与えるのは、「誰がチームにいるか」ではなく、「チームがどのように協力しているか」だったのだ。