最初の犠牲者は21歳女性だった

 過去に殺人・傷害の前歴があるにせよ、表の経歴だけをたどれば順調に社会復帰を遂げたとも思えるが、その間、小平は世にもおぞましい強姦殺人を働き続けていた。

 最初は、日本の敗戦が決定的となっていた1945年5月25日、当時、小平が勤務していた海軍第1衣糧廠で女子挺身隊員として働いていた宮崎光子さん(同21歳)が餌食となった。

 小平が彼女に性的関心を覚えたのは犯行の2、3日前。宮崎さんが「盲腸の手術で入院していたため風呂に入ることができなかったので、体を拭きたいからお湯をください」とボイラー室に入ってきたときのことだ。

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 お湯をバケツに入れボイラー室を出た小平は、閉めた扉の隙間から彼女の動作を覗き見る。最初は手拭いを上着の下に入れて拭いていた宮崎さんだが、やがてズボンを下げ腿のあたりを拭き始めた。このとき欲望のスイッチが入った。

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「おじさん! 冗談は言わないでよ」

 21歳女性に性交渉を拒否された男は⋯

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