北中米W杯を戦う日本代表メンバー26名が、5月15日に発表された。元サッカー日本代表で、現在は解説者として活躍している城彰二さんは、今回のメンバー選考をどう見ているのか。話を聞いた。
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城彰二が「おぉ!」と思ったDFのメンバー選考
――北中米W杯を戦う日本代表メンバー26名が発表されました。森保一監督のメンバー選考ですが、GKは大方の予想通りの3名、DF陣は9名の選手が選ばれました。
城彰二さん(以下、城) GKは鈴木(彩艶)を始め、ほぼ無風でした。DF陣は、「おぉ!」っていう選手もいましたが、順当ですね。この9名の中で期待したいのが、渡辺(剛)と鈴木(淳之介)。彼らは故障者が増えた時期に招集され、結果を出してレギュラーを獲得しました。
渡辺は守備の強さに加え、ビルドアップに欠かせないし、鈴木はスピードがあって対人に強く、前に出ていける。2人とも安定感があるし、大崩れしないので、W杯のスタメンは中央に板倉(滉)が入ったこの3人になるんじゃないかなと思います。
――故障などで約2年代表を離れていた冨安健洋選手が招集されました。
城 おぉ! と思った選手の1人ですが、戦術的に3バック、4バックの併用が想定される中、冨安はセンターバックもサイドバックもできます。かなり長く代表を離れていましたし、コンディションや連携面の不安もあり、スタメンとしての起用は難しいでしょうが、何かあった時やポテンシャルの高さを評価されてのメンバー入りでしょう。
――発表前の千葉戦で復帰した長友佑都選手も5大会連続で選出されました。
城 3月のイングランド戦に勝った時は、個人もチームも成熟して長友は必要ないかなと思っていました。でも、森保さんは情に厚いんですかね。記者会見ではプレーヤーとして評価しているという話でしたが、出場機会があるかと言われると難しいと思います。
でも、W杯は、どの試合も難しいし、うまくいかない時、苦しい状況に追い込まれる時が出てくる。そこから立て直す時、長友の経験値、前向きの姿勢や高いコミュニケーション能力がチームに必要になる。森保さんは、かつてのゴン(中山雅史・日韓大会)さんや能活(川口・南アフリカ大会)のような精神的な支柱として選出したのでしょう。

