守田英正がW杯メンバーに選ばれなかったワケ
――中盤では、ボランチに注目が集まりました。怪我で離脱し、ようやくボールトレーニングを始めた遠藤航選手が代表入りを果たしました。
城 遠藤は、ずっと代表のキャプテンでしたし、森保さんの信頼も厚い。ボールを扱う練習を始めたのでW杯でプレーできる見通しがついたんだと思います。ただ、以前のように遠藤がいないとダメみたいな状況にはなっていません。
今は佐野(海舟)と鎌田(大地)のコンビが非常に利いているし、田中碧もいい。そこに割って入るぐらいの力を見せないとピッチには戻れないでしょう。本人もワンランク上げていかないとスタメンに戻れないと感じているはず。
遠藤にとっては相手との闘いの前に自分との闘いに勝たないといけないので、非常に厳しいW杯になると思います。
――その遠藤選手と共に鉄板といわれた守田英正選手がメンバーから漏れました。
城 守田は入ると思っていました。チャンピオンズリーグのベスト8でアーセナルに負けましたが、プレーがキレていたし、その舞台での経験も大きい。それに最終予選では遠藤と「日本の心臓」と言われるほどの存在感を示していましたし、ただ守るだけではなく、攻撃にも関われるので、前線の選手との相性も良かった。
そういう選手がいてくれると監督はラクなはず。それでも外したのは以前、アジアカップ敗退後に監督批判とも受け取られる発言をした影響が大きかったのでしょう。そういう選手を招集するとマイナスに作用すると森保さんが判断したとしか思えないですね。
「日本の攻撃にとって非常に大きな痛手」三笘薫が不在の影響
――ボランチは、遠藤選手、鎌田選手、田中選手、佐野選手の4名でした。ボランチは消耗が激しく、累積警告で出場停止をもらう可能性が高いポジションです。決勝トーナメントの戦いを考えると果たして4名でいいのかと思ってしまいます。
城 個人的には、その4名プラス守田で大丈夫だと考えていました。でも、その守田が外れ、藤田(譲瑠チマ)も落選したので、ひとりでも怪我をしたら厳しい状況に追い込まれます。
緊急事態の場合は、板倉をひとつ前のボランチに押し上げて谷口(彰悟)が真ん中に入ることも可能ですが、ボランチのやりくりは日本のアキレス腱になるかもしれないですね。
――攻撃陣は、南野拓実選手、そして三笘薫選手の落選が衝撃的でした。
城 三笘は前回のカタールW杯後、「自分が、自分が」になってしまい、良くないシーズンを過ごし、怪我にも悩まされました。でも、代表で周囲をうまく使い、連携して打開していけるようになった。プレーの幅が広がり、調子が上向きになっていました。
南野の復帰が絶望視されるなか、イングランド戦では三笘と中村(敬斗)のコンビが日本のストロングポイントになった。その1人が欠けてしまったのは、日本の攻撃にとって非常に大きな痛手です。三笘らベストメンバーが揃って初めて、日本は違う景色を見られるのかなと思っていたので、彼の不在は本当に大きいですね。
