元気なうちにもっとこういうことをやりたかったなって
――連載が始まるとき、笠原さんに「いまのお悩みはなんですか」って伺ったんですよ。そのときは、この歳になって字が汚いことが恥ずかしいということをおっしゃっていて、1年が経ちました。いま同じ質問をします。いまの笠原さんのお悩みはなんですか?
笠原 くだらないところでいえば、相変わらず字は汚いと思う。でもやっぱり年齢を考えると、元気なうちにもっとこういうことをやりたかったなっていうのをしておきたいから、この仕事のペースはどうしたらいいのかというところは悩むよね。
――お仕事が多すぎる?
笠原 うん。
――歳をとったらやっぱり体が衰えるので。
自分のやりたいことを早くやんないと、どんどん歳とっちゃう
笠原 そうそう、だから50歳を過ぎてさ、自分も感じるわけですよ。昔より疲れるしさ、たとえば海外に行くにしても体力があるうちのほうがいいじゃん。焦り出しましたよ。還暦だ、70歳だっていうのが目前にきてるわけじゃん。30代、40代のときはまだそんなの先の話だって思ってたけど。
――はい、恥ずかしいことに。
笠原 それはちょっといま思うね。仕事をさぼりたいわけじゃないけど、バランスをね、自分のやりたいことを早くやんないと、どんどん歳とっちゃう。「人生の楽園」とかテレビで観てると、いいなーいいなーって思うけどね、ああいうの。古民家とか買って、田舎でのんびりとか、こういう生活も楽しそうだなって(本当に楽しそうに)。
撮影 志水隆/文藝春秋
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