48歳で婚活に目覚めた独身漫画家の中川学さん(50)。自身の「年収200万円」を公表してマッチングアプリや婚活パーティーに挑み、その実体験を描いたコミックエッセイ『独りで死ぬのはイヤだ 年収200万円、48歳独身漫画家の婚活記』(集英社)を発売した。

 もともと中川さんは恋愛に対して“あるコンプレックス”を抱えていたという。いったいそれは何なのか。結婚願望がなかった中川さんが、なぜ48歳で婚活を始めることになったのか、話を聞いた。(全3回の1回目/2回目に続く

漫画家の中川学さん ©榎本麻美/文藝春秋

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「食っていくことに精一杯」これまでずっと結婚を意識してこなかったワケ

――中川さんは今、おいくつですか。

中川学さん(以下、中川) 1976年生まれなので、今年50歳です。

――現在、漫画家として生計を立てているのですよね。

中川 なんとか立ててる感じですね。年収200万円です。

――現在の年収もそれくらいですか?

中川 はい。

――これまでに、結婚を意識したことはありましたか?

中川 ずっとなかったんですよね。僕は就職氷河期世代ということもあって「どうやって食っていったらいいんだ」みたいなことをずっと考えて生きてきたので、結婚どころじゃなかったというか。

 僕は北海道出身なんですけど、29歳の大晦日に、くも膜下出血で倒れたことがあって。しかも倒れたのが、すすきのの風俗店にいるときだったんです。

 

「将来的に独り身で不安だ」と思うこともなかった

――よりにもよって。

中川 ちょうど「イクッ」というときだったんですけど、僕が突然苦しみ始めたのを見て、お店の女の子が「ふざけてる」と勘違いしたらしくて。

 だからなかなか救急車を呼んでもらえなかったんですけど、そのあと救急車を呼んでくれて、命は助かったのですが。

――倒れた経験があって「将来的に独り身で不安だ」と思うようなこともなかった?

中川 若かったですし、実家住まいだったこともあって、その時もまだ結婚は意識していなかったですね。