『FF4』発売時点でのスーファミの販売台数のデータがないと正確な値まではわかりませんが、おそらくスーファミ初期における『FF4』の装着率(スーファミ所有者のうち何%が『FF4』を所有しているか)はかなり高かったと思われ、このタイミングでFFは「メジャータイトル」におどりでたといえます。
『FF4』の発売当時、僕は中学1年生でしたが、それまでFFシリーズは「好きな人は好き」というややマニアックなシリーズというイメージだったはずが、『FF4』では「スーファミを持っていたら『FF4』も持っているのが当然だよね」という感じに、友達連中のムードが一変したことをよく覚えています。
前回でお話ししたとおり、スーファミの性能傾向とFFシリーズの美麗グラフィック路線の相性はベストマッチで、せっかく買った新ハードのスペックを実感したいというニーズにもFFは大いに応えました。
その結果としてFFはスーファミ時代に大きく売り上げをのばし、『FF4』に続く『FF5』では245万本、『FF6』では255万本まで達します。同じくスーファミで発売された『ドラクエ5』は280万本、『ドラクエ4』は320万本ですから、こうなるとFFは名実ともにドラクエのライバルシリーズになったといえるでしょう。
ただし、王者ドラクエの牙城はさすがに高く、あと一歩のところでFFがそれを超えることはできずにいたのも事実です。
PS時代の覇者は?
そしていよいよ迎えたプレイステーションの時代。1997年発売の『FF7』は328万本の売り上げを記録し、ついにその時点でのドラクエシリーズの最高売り上げ記録を、僅差ではありますが上回ります。
そしてのりにのったFFシリーズは、続く1999年の『FF8』で369万本、2000年の『FF9』で282万本と数字的には若干の上下をしつつも「いまや国産RPGナンバーワンブランドはこっちだ!」という下剋上ムードを築いていきます。
しかし、まさにその同年、ようやく初代PSにおいて最初で最後のドラクエ本編新作となる『ドラクエ7』が発売され、プレイステーション全ソフトでの販売本数ナンバーワン記録である417万本を記録します。ここはさすがドラクエの「王者の風格」といったところでしょうか。
