なにやら巨大な建造物が…

 途中ですれ違うのは散歩中の地元のおじさん。道すがらには、ところどころによく整った花壇があった。地元の人がボランティアかなにかで手がけているのだろうか。

 

 しばらく歩き、赤羽並木通りを渡った先あたりからは、北側に工事中の広大な空き地が見えてくる。

 奥には団地らしき巨大な建造物が建っているのが見える。桐ヶ丘都営住宅という、1950年代に完成した団地群だ。

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 赤羽駅西口が、軍都から住宅都市へと変貌したその先駆けとなった、大規模団地である。

 

 いっときは、高齢化が進んで団地の建物もボロボロになり、口さがない向きには“都会の中の限界集落”などと言われたこともあった。が、現在は建て替え工事が進んでいて、遠くないうちに新しい姿を見せてくれるのだろう。

古めかしい体育館も

 そんな桐ヶ丘の団地の脇、緑道沿いには小さくも年季の入った体育館があった。銘板には、北区立桐ヶ丘体育館という施設名と共に「オリンピック東京大会記念」と刻まれている。

 

 このオリンピックは2021年の無観客のアレではない。1964年、戦後日本の復興と経済成長を世界に知らしめたあのオリンピックだ。

 どうしてオリンピック記念の体育館が北区の都営住宅の近くにあるのか。もちろんこの小さな体育館でオリンピックの競技が行われたワケでもない。日本中が大歓迎で迎えたオリンピックの開催を記念して盛り上げようというムードがあちらこちらにあったのだろうか。

 桐ヶ丘体育館、上から見ると日本武道館と同じ八角形をしている。違うのはその大きさと、てっぺんに玉ねぎを載せていないことである。