6/6ページ目
この記事を1ページ目から読む
葬儀は築地本願寺で盛大に行われ、その後、遺体は汽車に乗せられて故郷の滋賀へ向かった。それを宮内省の職員が総出で見送ったという。その間、アレシーアは気丈に振る舞っていたというが、義胤との間に実子はなく、夫なしでは社交の場にも出にくく、しだいに孤独になっていった(『国際結婚第一号』)。
実は義胤は、当時の財力ある男性にありがちだが、他の女性に息子を産ませていて、不倫スキャンダルをゴシップ新聞に書かれたこともあったらしい。
小泉八雲のように、八重野という日本名に変えてまで日本人になろうとしたアレシーア。当時としては長生きで、夫の死後も73歳まで生きた。「風、薫る」を見ているだけでは分からないが、パーティー好きの“華族の奥様”には国の命運を左右するような重責が担わされていたのである。
村瀬 まりも(むらせ・まりも)
ライター
1995年、出版社に入社し、アイドル誌の編集部などで働く。フリーランスになってからも別名で芸能人のインタビューを多数手がけ、アイドル・俳優の写真集なども担当している。「リアルサウンド映画部」などに寄稿。
ライター
1995年、出版社に入社し、アイドル誌の編集部などで働く。フリーランスになってからも別名で芸能人のインタビューを多数手がけ、アイドル・俳優の写真集なども担当している。「リアルサウンド映画部」などに寄稿。
