婚活は「いろんな目にも遭ったけど糧になったなと」

――見た目問題の当事者の方は、写真を撮られることに抵抗がある方が少なくないですが、河除さんは違った?


河除 「普通の顔になりたい」と願ったことは数しれずですが、写真の時は率先して真ん中に行きたいタイプで。撮られてなんぼ、みたいなところはありました。

 お見合い写真でいうと、別の仲人の方が、「写真を見たら鼻が黒い感じがしたんだけど」と職場まで訪ねてきたことがありました。鼻が黒いって、要は病気のことを言っとるのかなと思いましたけど、お見合い写真を提出するいうことに抵抗はなかったです。

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――映画サークルにも入られたということですが、そちらはいかがでしたか。

河除 映画サークルでも1人の方からすぐアプローチがあったんですよ。で、うれしくて1回遊びには行ったけど、「母親の介護をしてほしい」みたいなことを言われて。

――それはちょっと違いますよね……。

河除 この子なら結婚できるやろうとか、介護要員にしたいとか、そういうような感じで思っとるんやろうな、と思ってすぐ断りました。

 いろんな目にも遭ったけど、後悔しとるかというとそうでもなくて。実は今そのエピソードもお芝居にしとるので、糧になったなと思ってます(笑)。

「スタイル抜群。目元涼やか」と告げられて

――現在のパートナーの方とは倉庫業の職場で知り合ったそうですが、馴れ初めは?

河除 グループで遊びに行く機会が増えていて、その中で「2人で遊びに行かんか」みたいな感じで夫が誘ってきてくれて。でも、その前からもう意識しとったかな。

――パートナーの方のアプローチからはじまったんですね。

河除 そうだと思いますね。「面白いところが好きやった」みたいなことは言ってますね。

 その前に、職場の年上の女性たちが「アライさん(編注:河除さんの旧姓)のことどう思う?」とかって彼に聞いたらしくて。そうしたらサーッと付箋に、「スタイル抜群。目元涼やか」って彼が書いてきたものをその年上の女性たちが渡してくれたことがあったんです。

河除さんと夫

――その「付箋」がきっかけで意識しだして。

河除 お世辞的な感じで書いてきたんやろうと思っとったけど、異性で自分の顔のことをそういう風に褒めてくれる人は今までおらんかったから、すごく記憶に残りました。

――河除さんのご病気のことは交際後に話したのでしょうか。

河除 付き合い始めてすぐやったと思うんですけど、突然車の中で彼が、「ちゃんと言ってほしいがや!」って怒りだしたんです。

 なんで彼が怒っとったかいうと、私が病気のことを話さないのは、自分と真剣に付き合ってないからだと思ったからみたいで。