LPSAに所属して良かったこと
――日本女子プロ将棋協会(LPSA)の所属です。LPSAを選んで良かったと思うことはありますか?
磯谷 LPSAの方たちには、とても大事にしてもらっています。人数が少ないぶん面倒見が良く、女流棋士になりたての頃、仕事についてわからないことがあると、何でも教えていただきました。
女流棋士になったお祝いのパーティーも盛大に開いていただき、サプライズで山崎先生を呼んでいただいて、本当に嬉しかったです。
代表理事の宏美さん(中倉女流二段)は、私のことを応援して、力を貸してくれています。だから、私も期待に応えてタイトルを獲りたい。LPSAをもっと繁栄させたい。
渡部愛さん(女流四段)以来、LPSA所属女流棋士はタイトルが獲れていないので、私が、という気持ちを持っています。
――磯谷先生が強くなれるように力を貸してくれる場面もありますか。
磯谷 はい。棋士の先生に教えていただく機会がもっとあれば……と思っていたら、宏美さん、島井さん(咲緒里女流二段・LPSA業務執行理事)が、仲の良い伊藤真吾六段と上村亘五段を「人柄もいいし、お願いすれば将棋も教えてくれるよ」と、それぞれ紹介してくださって、練習将棋を教わるようになりました。
男性棋士を相手に勝ちたい
――今年3月には成績優秀な若手女流棋士として新人王戦に出場し、齊藤優希四段と対戦しました。女流棋戦ではないプロ棋戦に出場したのは、これが初めてです。棋士の公式戦に出るのは、強い人と指したい気持ちが人一倍強い磯谷先生にとって、まさに熱望したような機会だったのでしょうか。
磯谷 すごく楽しみにしていました。序盤は準備をしてなんとかついていくことができたのですが、中終盤はハッキリと差があって、瞬殺みたいな将棋になってしまって。齊藤四段の強さを実感しました。差がある相手だと、1手で将棋が終わってしまうんだなと。
新人王戦には若手女流棋士が4人出ていて、宮澤さん(紗希女流初段)は、高橋佑二郎四段に角換わりで完勝していました。あれだけしっかり勝つのは凄いと思いましたし、やっぱり悔しい。自分も勝ちたい気持ちは持っています。
加古川青流戦にも出場させていただけることになり、小山直希四段と対戦が決まっています。
――福間女流五冠、西山女流三冠は男性棋士相手に勝ち星を重ね、棋士編入試験の資格(プロ公式戦で10勝以上、かつ勝率6割5分以上)をクリア。実際に編入試験を受験されています。磯谷先生も、いずれは編入試験を受けたいという目標は持っていますか。
磯谷 まだ(男性棋士に)勝てていないので、そんなことは言えません。女流タイトルを獲得すればもっと公式戦に出られるようになるので、その意味でもタイトル獲得を目指さなければ……。まずはタイトル挑戦ですね。
もっと強くなって、その機会があれば、棋士編入試験を受けてみたいという気持ちはあります。




