プロデューサー自らが監督を買って出た舞台裏
リム 写真館の少女を主人公にしたロマンチックな物語にしたのはなぜでしょうか?
タン 最初にネットで中壢事件に関連するものを探した時、数枚の写真しか見つかりませんでした。それで、当時起きたことについて、誰か写真を撮った人はいないのか、写真が残っていないのかと非常に好奇心が湧きました。もし写真が残っていれば、当時のことを語る非常に良い素材になる。そこから、写真館からこの物語を語ることを考えました。写真館にはたくさんの写真が残る。当時のニュースが封鎖され、多くの人がこの事件を知らなかったという中、写真は多くの物語を伝えることができるのです。
リム フィル・タン監督は台湾ではすごく有名なプロデューサーですね。おそらく日本でも見られる、Netflixのドラマをいくつかプロデュースされています。この作品はなぜ自分で監督することになったのでしょうか? またフランク・チェンさんと共同監督をされることになった経緯も教えてください。
タン 実は当初はある監督と一緒に進めていたのですが、準備が長引きすぎて、その監督のスケジュールが合わなくなってしまいました。そしてチームから「この物語を一番よく理解しているプロデューサー自身が撮るべきだ」と言われ、私はずっとプロデューサーをしていて、確かにこの物語は私が一番よく知っていて、フィールドワークも深く行い、研究も重ねていたので、自分自身で監督として加わることにしました。そして、それならもう一人監督を探して共同監督としてやろうということになったわけです。
