「質の高いクロスにうまく合わせられる」と評価したFWは?

――通常はボランチの鎌田(大地)選手が攻撃を指揮しますが、うかうかしていられない感じでしょうか。

 攻撃面のファーストチョイスは、まだ鎌田だと思います。ボールを受けられるし、展開力もある。ボールを保持しながら相手に脅威を与えられるような攻撃ができるので、そこのプライオリティは変わらないと思います。

 ただ、鎌田がいない場合、今回は久保がうまく周囲を使っているのが見えたので、その時は彼が軸でプレーすればいい。

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 久保の場合、コンディションがいいと止められないけど、コンディションが悪いとプレーも落ちてしまうので、その振り幅が大きいですが、アイスランド戦のようなプレーができれば相手に脅威を与えられるし、確実に日本の力になります。

――FWは上田(綺世)選手がスタメンでしたが、後半から小川(航基)選手が出場し、後半42分に決勝ゴールを決めました。

 上田は、そんなに良くなかったですね。逆に小川は、存在感を示したと思います。菅原(由勢)のクロスの精度が高く、回転しながら落ちるようなボールだったので、小川は沈み込んで相手の前でボールに触れた。うまく頭をひねりながら逆サイドに決めたのは、まさに技術。

 質の高いクロスにポイントでうまく合わせられるのは、彼の大きな武器です。少ない時間でワンチャンスをものにできるのが小川の特徴ですが、その決定力を証明することができたのは大きいです。

ゴールを決めた小川航基 ©時事通信社

「今回のW杯でブレイクするかも」と絶賛した意外な選手とは

――途中から後藤(啓介)選手、塩貝(健人)選手が入りましたが、彼らの動きはどう見えましたか。

 後藤は、後半28分からの出場で時間も短かったし、ほとんどなにもできずに終わりました。小川との共存を試みていたけど、後藤はやはりワントップの選手。ボールを収めて展開するというプレーができないと使いどころが難しくなる。今のところは上田、小川に次いで3番目の選手です。

――塩貝選手の評価は、いかがですか。

 塩貝は、非常におもしろい。21歳だけど負けん気が強くて、気持ちを表現できる。入ってきたらいきなりスイッチが入って、がむしゃらにプレーしていた。今の代表の選手はうまいし、きれいに戦っているけど、泥臭く、ギラついた感じを出してプレーする選手がいない。だからこそ塩貝がすごく輝いてみえました。

 スタメンは分からないけど、拮抗したり、負けている時、リズムを掴めない時にピッチに入ると一気にリズムを変えてくれそうですし、チームを引っ張って行く気がします。少なくともジョーカーとして活躍するでしょうし、もしかすると今回のW杯でブレイクするかもしれないですね。