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スーパーボウルを変えた伝説のハーフタイムショー
ただそこにいて、場を制圧する。それが王者である。長年ハーフタイムショー中の視聴率低下に悩んでいたNFLはマイケルに白羽の矢を立てた。学生のマーチングバンドなどが中心だったショーからの大転換である。登場で勝利は確定していた。スタジアムの巨大スクリーンからスモークとともにダミーのマイケルが飛び出す。その後、ステージ上で爆発が起き、白煙の向こうに本物のマイケルが浮かび上がる。大歓声が鳴り止まない。すると、マイケルは微動だにせず、90秒以上にわたって仁王立ちを続けたのだ。上下黒の衣装にはゴールドの装飾。パンツの裾からは、あの白いソックスが覗く。紛れもない、マイケル・ジャクソン。その後歌った4曲は蛇足だった。以降、多くのアーティストが贅を尽くした演出を披露してきたが、この衝撃には遠く及ばない。その存在だけでエンターテインメントの頂点であることを証明したマイケル。革命は、いまだ語り継がれる“沈黙”によって完成した。



