派手な服を着て、お高く止まり、近隣住民にもろくに挨拶もしない。見習いの夫に対してヒステリックに怒る姿を何度も見たとの話もあり、家庭での主導権は完全に井上さんが握っていたようだ。

最初に疑われたのは「2人の男性医師」

 殺人事件として捜査を開始した警察は、井上さんがホテルに戻ってからフルーツを購入していたこと、体内に精液(血液型は「O-非分泌型」)が残っていたことから、顔見知りの男性を部屋に招き入れ殺害されたものと推定。

 まず、同行した2人の男性医師を疑う。が、両者ともに血液型が合わず、盗まれたと思われる現金が入っていたバッグの留め金の指紋も一致しなかったため容疑者から排除する。

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 次に警察が注目したのが、井上さんの交友関係だ。彼女はこれまで前記の講習会に何度も出席しており、参加者で唯一の女性。

 いつも新しいファッションを着こなし「女王様」と冷やかされていた。実際、東京を訪れた際は毎晩のように孔雀の羽の夜会服や派手な色のダンスシューズ、つけまつげなどで着飾り、1人でダンスホールなどを遊び歩いていたこともわかった。