平日の昼間とは思えない人通り

 そして、特に南に続く丸亀町は、江戸時代から続く商業の中心地。その名は城下町の建設時に丸亀から移ってきた商人たちが暮らしたことに由来しているという。

 

 金比羅宮に向かう街道筋でもあり、また南に下れば高松藩主の整備した名庭園として知られる栗林公園にも通じる、いわば高松の背骨といっていい道筋。それがいまでは、アーケードの商店街になっているのだ。

 そしてこのアーケード、いまも存分に活気を保っている昔ながらの店もあれば、チェーンの飲食店、カラオケ店やドラッグストアなども軒を連ねる。

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 平日の昼間というのに人通りも多い。一筋脇道に出れば、酒場が集まる歓楽色の強いエリアも。

ローカル線「ことでん」の小さな駅

 菊池寛の生家があったことにちなむ菊池寛通りを左に曲がると、正面には私鉄・ことでんの瓦町駅が見える。

 

 ことでんは、琴平線・長尾線・志度線の3路線を走らせる香川県では唯一の私鉄だ。

 そして瓦町駅はこの3路線が交わる要衝の地。すぐ西側には中心市街地のアーケードが通り、駅そのものも立派な駅ビルに。

 
 

 高松駅が他の地域からやってくる人が降り立つ外向けのターミナルだとするならば、瓦町駅は郊外と中心部を結ぶ地元の人のターミナル、といったところだろうか。

 江戸時代から高松の経済を支えていた町人町が、いまも高松の中心市街地であり続け、賑やかさも保ち続けているというのはなかなかに難しい。

 特に戦後、地方都市にあっては町の形が大きく変わって古くからの中心市街地が衰退しているケースが数多ある。

 ところが、高松は実に400年にわたって同じ場所が商人の町、繁華街なのである。