「パッションを表現できる」武田氏が考える“森保監督が一番信頼している選手”は?

――北中米W杯における対戦国の分析は進んでいるのでしょうか。

武田 もう大部分は終わっていると思うけど、試合前日までいろいろ考えるだろうね。特に第2戦のチュニジア戦については考えているんじゃないかな。

 前回大会、引いたコスタリカに攻めつつも、得点を奪えずに負けたので、チュニジアやスウェーデンのような堅守のチームには、コスタリカ戦の教訓を生かしていろいろな得点パターンを考えていると思います。

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 前回クロアチアにPKで負けた経験から、今回は決勝トーナメントで当たる確率の高いブラジルとモロッコの選手のPKの特徴をデータで分析しているとも思いますね。今回は、4年前できなかったことの反省を生かし、進化しているはずです。

森保監督のサイン入りボールを持参してくれた武田修宏さん

――戦況に応じて、打つ手が決まっている感じなのですか。

武田 森保監督の場合、スタメンどうこうって感じではなく、勝っている時は後半に選手を入れて5バックにする、引かれた相手に対して点がほしい時は、サイドに選手を入れたり、2トップにしたり、いろんな状況に応じてパターンを考えて、切り札を持っているんじゃないかな。

 三笘(薫)選手が怪我して不在になり、ひとつのパターンが消えたのは痛いけど、まだいくつもパターンがあるはず。その数が4年前よりも増えていることを考えれば、慌てることなく戦えると思います。

 親善試合のブラジル戦やイングランド戦でもいろいろと試しながら勝てたことで、選手からも自信が感じ取れたよね。

――森保監督が今のチームで一番信頼している選手は誰でしょうか。

武田 堂安(律)選手だと思いますね。東京五輪U24日本代表の時から10番をつけさせていて、森保監督が戦う上で大事にしているパッションを表現できる。決勝トーナメントではPKがあるから、鈴木彩艶選手にも信頼を置いているんじゃないかな。

 遠藤(航)選手は離脱してしまいましたが、すごく信頼していたと思います。現役の時の森保監督と同じボランチですしね。スタメンは、鎌田(大地)選手と佐野(海舟)選手で行くと思うけど、本当に苦しい時や最後、試合を締めるときは遠藤選手を使う予定でいたと思うので、森保監督にとっては非常に痛いでしょう。

堂安律選手 ©文藝春秋

 北中米W杯のグループリーグ、対戦相手はオランダ、チュニジア、スウェーデンである。個人の能力が高いオランダを始め、曲者のチュニジア、高さ・強さのストロングポイントが明確なスウェーデン。前回大会で対戦したドイツ、スペインよりもネームバリューはないが、一筋縄ではいかない相手ばかりだ。