「モンスターみたいな相手ばかりだが、負ける気がしない」――。カタールW杯前、森保一監督が漏らした自信は本物だった。ドイツやスペインを破る逆転劇を演出した背景には、綿密な準備と計算された戦術の引き出し、そして揺るぎない信念があった。
盟友・武田修宏氏が明かすのは、指揮官の驚くべきマネジメント術。どんな優れた選手であっても「守れない、走れない選手は使わない」という起用基準。一方で、カメラの回らない場所で見せる純粋な一面も。森保監督と親交が深い武田氏に、世界と戦う指揮官の「人柄」を聞いた。(全3回の2回目/3回目に続く)
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モンスターみたいな対戦相手に「負ける気がしないです」と豪語
――前回のカタールW杯時の森保監督をどう見ていましたか。
武田 大会前、森保監督は、「W杯はモンスターみたいな対戦相手ばかり。勝つか負けるかは分からないですけど、うちのチームの選手の多くが海外でプレーしていて、チームメイトと試合をする感覚なので、気後れすることはないです。あまり負ける気がしないです」と言っていた。
森保監督はビッグマウスじゃないので、しっかり準備をして自信があるんだろうなと思ったね。そうしたらその通りになって、驚いた(笑)。
――ドイツ戦とスペイン戦、ともに後半からギアを上げての逆転勝利でした。
武田 森保監督は、広島時代からよく後半に切り札を用意していたんです。カタールの時は、それが三笘薫選手であり、浅野拓磨選手だった。そういう切り札を準備し、試合展開によってのプランを持っていた。
先日、(長谷川)健太さんと、ガンバ大阪の監督時代に森保と対戦した時の印象について話をしたら、「前半後半、いろんな展開に分けて戦い方をパターン化し、それをいくつも持っていたのですごくやりづらかった」と言っていた。カタールW杯の時も戦術的な引き出しをたくさん持っていたので、後半に選手を入れ替えて逆転できたんだろうね。
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森保監督と初めて顔を合わせてから33年、広島時代から深く付き合うようになって14年、顔を突き合わせてきた武田の目に、森保一という人物は、どのように見えているのだろうか。
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