だが、法廷で驚かされたのは、被害者の遺族が「林さんを恨みに思う気持ちはない。何とか寛大な処分をお願いしたい」と願い出たことだ。

写真はイメージ ©getty

 特に瑠美子さんの長男の意見陳述は信じ難いものだった。

関係者を驚かせた「長男の言葉」

「私が当時の林さんと同じ立場に立ったら、とても耐えられないことです。母は林さんより浮気相手を選んだ。正直なところ、私たちは林さんより浮気相手に責任を取らせたいところです。林さんは父親として、自分たちに真剣に向き合ってくれました。林さんの言うことは納得できるものばかりでした。今でも残虐な人間と考えることはできません。

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 林さんは加害者であると同時に、母や浮気相手の被害者でもあると思います。事件が明らかになっても、私には責めることができません。林さんが母の冥福を祈りたいと言うのであれば、一刻も早く私たちの前に姿を見せてほしいです。そして、一緒に母の弔いをしてほしいです。林さんには寛大な処分をしてあげてほしいです」

 林はその言葉を聞きながら、すすり上げるようにして泣いた。最終意見陳述で「裁判長からいただく判決を有り難く受け止め、真摯な気持ちで服役します」と述べた。