トンネルを抜けて先に進むと、山の斜面に現れたのは…
トンネルを抜けたところで道は左右に分岐していた。左は急激に道幅が狭くなるが、右は車道ほどの幅があったので、そちらへ進んだ。
時々道が崩れ落ちていたり、シダ植物が群生していたりするが、道を踏み外さないよう慎重に歩く。
トンネルから15分ほど歩いていると、向かって右手にある山の斜面に穴が開いていた。
穴はフェンスで塞がれており“危険立入禁止”と書かれている。これはトンネルではなく、鉱山の坑道のように見える。大きなヒントではあるが、確証はなかった。さらなる手がかりを求めて先に進む。
自然が織りなす絶景ポイントを発見
歩いていると、道が沢にぶつかった。ちょっとした池になっていて、自然が織りなす絶景ポイントだ。人が絶対に来ない場所で絶景を独り占めしていて、なんとも贅沢な気分になった。
ただ困ったことに、ここで道がなくなってしまった。だからといって諦めるわけではなく、頑張って岩に張り付いて沢を登ったり、沢を渡って対岸も調査した。
その結果、炭焼き窯のような跡や、古い石垣、人為的に造られた平地、沈殿池のようなもの、大きな橋が架かっていた橋台のような痕跡を発見した。
大きな手掛かりは得られたものの、あのトンネルがいったいなぜ掘られたのか。確信には至らなかった。
夢中になって探索しているうちに、数時間が過ぎていた。ここで、民家の近くに車を置かせてもらっていることを思い出した。スムーズにトンネルだけ見ていれば、30分もあれば車に戻っていただろう。これは、民家の方に心配をかけているかもしれないと思い、慌てて引き返すことにした。









