クリニックのずさんな管理
違法な売買も横行し、警察当局が動き出している。6月2日には、無許可で販売や保管をしたとして、大阪府警が22〜35歳の男女3人を医薬品医療機器法違反容疑で書類送検した。3人は面識がなく、それぞれ警察のサイバーパトロールがきっかけで発覚。捜査関係者によると、「小遣い稼ぎのために売っていた」などと話しているという。
クリニックの杜撰な管理の問題もある。自由診療の美容クリニックで、簡単に入手可能なのだ。ネットで検索すると、「自宅で簡単にできる医療ダイエット」「手軽に痩せられる」などの謳い文句の広告で溢れている。
「わざわざ出向かなくても、オンライン診療が可能なところも多い。簡単な問診だけで処方してくれて、中には自宅に配送してくれるサービスまであるからすごく便利」(30代女性)
自由診療といえども、本来は体重などによって適正な量しか処方できないはずだが、必要以上に処方するクリニックも少なくない。医療関係者が明かす。
「正直、診療はあくまで形式的なもの。販売すればその分儲かるし、もっと欲しいと言われれば応じてしまう医師もいる。そうして処方されたものが、転売などの違法行為の温床になっているとみられる。夜職の女性に人気のため、スカウトがタダで渡すこともある」
先の厚労大臣の呼びかけは、マンジャロの目的外使用の問題に国がようやく重い腰を上げた形だ。利用者も、「簡単に痩せられる」という甘い言葉には、裏があることを認識すべきだろう。


