2024年12月23日、ホンダは日産と持株会社による経営統合に向けて交渉に入ると発表した。その5日前の12月18日、日経新聞が経営統合交渉入りを朝刊でスクープすると、川本氏と雨宮氏が本社に乗り込んできた。
「2人は、『お前はホンダの独立経営を捨てる気か』と三部社長を𠮟責し、執拗に経営統合の検討をやめるように促したんです」(前出・B氏)
2人が「お前はホンダの独立経営を捨てる気か」と叱責
大物OBの介入に辟易した三部氏は、12月23日の発表をやめたいとさえ口にしたという。青山真二副社長(当時)の説得で、発表はしたものの、三部氏の心はすでに折れていたのかもしれない。
2025年1月17日、ホンダは日産に対して完全子会社化を提案した。日産は驚き、これを契機に統合交渉は破談の坂を転げ落ちた。「三部社長は他の役員に相談せずに子会社化を提案しました。提携推進派の役員はみな驚きました。日産にノーと言わせるためですから」(ホンダ関係者C氏)
※この続きでは、川本氏が文藝春秋の取材に今年4月と一昨年に三部社長と面談したことを認めたコメントのほか、「三部社長降ろし」の背景をホンダ役員が読み解いています。
約7300字の全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2026年7月号に掲載されています(井上久男「ホンダ三部社長降ろし全内幕」)。
■井上久男(いのうえ・ひさお) 1964年生まれ。九州大学卒。朝日新聞社経済部で自動車と電機などを担当。2004年に退社してフリーに。著書に『自動車会社が消える日』『日産vs.ゴーン』など
