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ビートたけしの実家で毎月立ち話をする仲に
それでその時は、「師匠のお墓がすぐ近くで、毎月墓参りをしているので、また来月来ます」と言って帰ったんだけど、それからは何か手土産を持って、定期的にさきさんの顔を見に行くわけよ。そうしたらすぐに立派な家が建っちゃって、大学教授をしているたけしさんのお兄さんの大さんが家族で引っ越してきて。だから僕とパー子は、変わりゆく北野家の生き証人だね。
さきさんて人はほんとに飾らない人で、行くと「来たのか」とか「おう」とか、ぶっきらぼうに言って、小さな手土産を持っていくと、「ありがと」ともらってくれる。そして玄関先でひと言ふた言、立ち話をするの。ただ、それだけなんだけど、その時間がなんともよくてね。たいがいはさきさん一人だったけど、近所のおじさんやおばさんとお茶飲みしていることもあってね。「うちのたけしの番組に出ているぺー・パー子だよ」と紹介してくれたの。
とにかく20日は月に一度の師匠のお墓参りで、その帰りにさきさんの顔を見るのが僕たちの当たり前。晩年はだんだん体が自由に動かせなくなってつらそうだったけど、それでも、行けばニコッとしてくれてね。さきさんが入院してからも入院先を聞いて何度かお見舞いに行ったなぁ。他人の入院先に追いかけて行ったなんて珍しいよね。
