短期決戦での突発的な偶然を押し潰すだけの支配力を、投打守で同時に成立させていたチームをデータをもとに導き出してみると、野球ファンであれば誰もが納得するであろう“最強チーム”が明らかになった。そのチームのエースを背負うのは一体誰だったのか。松坂大輔でも、桑田真澄でも、田中将大でもない、球児の正体とは――。

 ここでは野球評論家のゴジキ氏による『システムで読む甲子園 25年分のデータで解き明かす「勝利と成長」の条件』(カンゼン)の一部を抜粋。甲子園をアッとわかせた5つのチームを再編集して紹介する。

©︎GYRO_PHOTOGRAPHY/イメージマート

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5位:興南(2010年)│春夏連覇の圧倒的「個」と破壊力

チーム打率 3割9分9厘
チーム防御率 1.83
失策数 4

 チーム打率3割9分9厘という破壊的な攻撃力は、短期決戦で“運の揺らぎ”を押し潰す最短ルートである。そこに島袋洋奨という絶対的エースが加わり、投打の主役が明確なまま頂点まで駆け上がった。

 

 守備も失策4と堅実で、「個の支配力」を最大化した典型例として評価した。

 

 複数投手制が主流化する前夜において、個の圧倒で優勝をもぎ取ったチームとしてこの順位に収めた。