〈アンタ、ずっと私を利用していたんでしょう。私を本気で怒らしちゃったね。全部アンタが悪い。アンタの管内で自殺してやるから!〉

 こんなメールを送ったところ、平山からは冷酷なメールが返ってきた。

「勝手に死ねばいいじゃねえか」

〈いい加減にしろよ。お前の代わりなんていくらでもいるんだよ。恩着せがましく言いやがって。死にたきゃ勝手に死ねばいいじゃねえか〉

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 憔悴している眞理子のもとに井川さんがやってきた。

 井川さんは「もう死にたい……。自殺サイトで一緒に死ぬ人を探していたんだが、そのサイトが閉鎖されてしまった……」と落ち込んでいた。

「それなら私も一緒に死ぬわ。死に方は任せるけど、場所と時間は私に決めさせてね」

「眞理子もオレに付き合うのかい?」

「私も生きるのがイヤになったから。でも、本気で自殺する気があるんでしょうね?」

「もちろんだ、オレはもう疲れた。本気だから……」

 眞理子は平山が勤務している消防署の管轄内にある山林で、平山が勤務している時間帯に死ぬことを計画。井川さんが「硫化水素で死のう」と提案し、その原料の買い出しに一緒に出かけた。

 眞理子は、その後も〈薬品の量は大丈夫でしょうね?〉〈睡眠導入剤も100錠ぐらい要るよ〉などとメールで細かく指示。2人は遺書を書き、眞理子は平山に対する怒りの気持ちを書き綴った。

 事件前日、井川さんは眞理子の携帯を見てしまい、なぜ自殺したがっているのかを知ってしまった。