後楽園ホールでの火炎攻撃「背中が燃えていて錯乱状態に」

――引退試合では、土屋さんに吹かれた火炎が髪やコスチュームに燃え移りました。

工藤 引退試合の前に後楽園ホールでも火炎攻撃を受けて。その後、後楽園ホールで火を使うことが禁止されたので、「お前たちのせいで使えなくなったじゃないか」と他の団体から怒られました(笑)。

 鍛えてなんとかなるものじゃなくて、されるがままだから火炎攻撃は怖いんです。引退試合では、消火したつもりだったのに、背中が燃えていて錯乱状態になりました。焼けた髪の毛がバサッと落ちて、火傷で皮膚がめくれて……。最後の試合で、本当の意味で燃え尽きました。

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“邪道姫”と呼ばれるようになった工藤めぐみさん ©アフロ

プロレスラーのBADBOY非道と結婚…内臓疾患で欠場が続く夫のケアも

――98年にプロレスラーのBADBOY非道さんと結婚しました。どんなところを好きになったんですか?

工藤 プロレスは先輩にNOを言えない世界だけど、彼は先輩に対しても「違う」と思ったときは言う人だったんです。口は悪かったですが、優しいところもあって、大切なものは意地でも守る人でした。

――プロレスラー同士で交際、結婚することに葛藤はありましたか?

工藤 全女のような「三禁」はなかったので、「プロレスラーだから迷う」みたいなことはありませんでした。ただ、会社から「プライベートなことは引退後に公表してほしい」と言われたので、それは守りました。

――07年末頃から、非道さんは内臓疾患で欠場が続きますが、工藤さんのケアも大変だったと思います。

工藤 痛かったとしても口に出すタイプではなかったので、私も汲み取れないことがありました。もっと病院に行くように背中を押すことができたんじゃないか、という後悔もあります。

――工藤さんもレスラーだったからこそ、病気を押してリングに立ちたい気持ちは理解できるわけですよね。

工藤 本人が「引退を決めるまではどんなことがあってもリングに立ち続けたい」と話していたんです。病気で寝込んでいても「引退」の言葉を口にすることはありませんでした。