夫・BADBOY非道の死…「自分がやるべきことをやろう」
――21年10月17日に非道さんは亡くなりましたが、「引退」はしていないんですね。
工藤 決まっていた復帰の日を目標に、最後まで頑張っていたんです。いまは毎朝、手を合わせて前日にあったことを報告しています。しばらくは仕事中に突然、涙があふれ出すようなこともありましたが、最近は感情をコントロールできるようになりました。
いまもふとしたときに思い出して胸を締め付けられることがありますが、「自分がやるべきことをやろう」と前を向いてます。
プロレス界に本格復帰…「かわいい」だけじゃない“令和の女子プロレス”
――15年に「超花火プロレス」エグゼクティブプロデューサーとしてプロレス界に本格復帰します。
工藤 「超花火」のとき、大仁田さんから「やっぱり現場はいいだろう」と言っていただいて。実際、楽しかったんです。20年からは、ゼネラルマネージャーとしてプロレスリングZERO1さんとお仕事をさせていただいてます。自分ができる範囲でプロレス界に恩返しをしたいです。
――スターダムの上谷沙弥さんがブレイクするなど盛り上がりを見せている「令和の女子プロレス」をどう見ていますか?
工藤 自分が現役のときよりも華やかですよね。しかも、「かわいい」だけじゃなくて、しっかりプロレスができる選手が多い。私が叶えることができなかった海外での試合を実現している選手も多いので羨ましいです。
アメリカの団体CGWでデスマッチ殿堂入り
――現役時代に海外での試合はありませんでしたが、今年4月にアメリカの団体GCWでデスマッチ殿堂入りを果たしました。
工藤 殿堂入りはうれしかったです。いまは簡単に海外の試合を観ることができるし、向こうも日本の試合を観ることができるけど、90年代は違ったじゃないですか。
それでも私のデスマッチの映像が広がって、海外にファンの方がたくさんいるんです。痛い思いや怖い思いをしてきたことは決して無駄じゃなかったんだと思えました。
――10月17日には、国立代々木競技場第二体育館で「40周年記念大会―邪道姫伝説―」が開催されます。
工藤 私が経験したことをギュッと詰め込んで、観戦した人が「会場に来てよかった」と幸せな気持ちになるような大会にしたいと思います。
撮影=榎本麻美/文藝春秋
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