100キロ歩くと、体への影響は…

――夜通し歩き続けるとのことですが、眠気は感じませんか。

長距離さん 眠気は感じます。特に真夜中から明け方近くの時間帯が眠気のピークになることが多いです。

睡魔との闘いは避けられない(YouTubeより)

 ガムを食べたり、他の参加者と会話したりすることで治まることもあるのですが、一番確実なのは短時間の仮眠です。エイド(休憩ポイント)やベンチで5分間だけ眠ると、ピタリと眠気が止まります。また、日の出を迎えると自然と眠気が治まることも多いですね。

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――身体への影響はどうでしょうか。

長距離さん 100キロ歩くと、完歩直後から足に痛みが出てぎこちない歩き方になります。翌日は筋肉痛になり、特に階段の上り下りがきつく感じます。

 最初は2週連続で大会に出たりもしていたのですが、疲労が抜けきらずパフォーマンスが落ちてしまったので、今は参加後に2週間はしっかり休むようにしています。ただ、回復には個人差があるようで、3週・4週連続で出場される方も多いですよ。

ウルトラウォークで人生が変わった

――ウルトラウォークを始めたことで、人生に変化はありましたか。

長距離さん 最も大きな変化は、やはり体力・持久力が格段についたことだと思います。富士山頂から高尾山まで歩いたときのように、24時間であればパフォーマンスをほとんど落とさずに動き続けられるようになりました。

 登山の縦走でも一昼夜歩き続けることができるようになり、コースのバリエーションがぐっと広がりました。また、全国各地で開催される大会を通じてウォーキングの知り合いも増えて、どこに行っても顔見知りがいるという、不思議で嬉しい感覚を味わっています。

ハウツー動画も配信している(YouTubeより)

――今後の目標はありますか。

長距離さん 今年の「琵琶湖一周200キロウルトラウォーキング」という大会では、80代の方が200キロを完歩されていたんです。それがとても印象に残っています。歳を重ねても長距離を歩ける持久力は、ずっと維持していきたいと思いました。

 それと、ウルトラウォークの大会への参加とは別に、登山とウォーキングを組み合わせた独自ルートを自分で計画して実行する、いわゆる「自分だけの長距離さんぽ」も、これからも楽しんでいければいいなと思っています。(つづく)

次の記事に続く 富士山から高尾山まで110キロを「徒歩だけで」夜通し歩く? 52歳男性システムエンジニアが挑んだ“ヤバすぎるウォーキング”の舞台裏

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