10歳でアメリカに渡り、研究職などを経て、自身の会社「Aya's Culture Kitchen」を立ち上げて納豆の製造販売を行っているRowe綾花さん(32)。
27歳年上のアメリカ人の夫とボストンに暮らしている彼女に、納豆に対するアメリカ人の反応、納豆の購入層、水戸や韓国を回って学んだ納豆作りのノウハウ、今後の展望などについて、話を聞いた。(全5回の5回目/1回目から読む)
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ファーマーズマーケット、オンライン通販などで納豆を販売
――納豆の販売経路は。
Rowe綾花さん(以下、綾花) ファーマーズマーケット、オンライン通販、それからカリフォルニアのニジヤマーケットさんといった日系スーパー、健康食品系のスーパーへの卸しがあります。
工場の中に納豆の無人販売所も作っていて、冷蔵庫に納豆を入れておいて、お客さんが好きなときに来て買える仕組みにしています。現金ボックスも電子マネーのシステムもあるけど、持っていこうと思えば持っていけるんですよ。
でも、誰も盗まないんですよ。監視してるわけでもないのに。納豆を食べる人の民度が高いのかもしれません(笑)。
配送はUPSを使っているんですが、向こうは本当に荷物を放り投げるので(笑)、プラスチックの容器を強化して、段ボールも分厚い二重のものにして、保冷剤をいっぱい詰めて送っています。カリフォルニアまで2、3日で届きます。
「ゴミ箱に吐き出してしまった」食感に拒否反応を示す人も
――アメリカ人のお客さんには、納豆をどのように説明しています?
綾花 ファーマーズマーケットではアメリカ人向けにアレンジして、クラッカーのリッツに納豆とチーズとオリーブオイルと塩を混ぜたものを載せて試食してもらっています。
パーティーのフィンガーフードみたいな感じにすると食べてくれるんですよ。「おいしい」と言って買っていってくれることも多いですね。
4時間ぐらいファーマーズマーケットにいて、1日で1000ドルから1200ドルぐらい売れることもあります。
ただ最初に必ず「これはけっこう上級レベルの発酵食品ですよ」と伝えるようにしています。それでも食べてみて、ゴミ箱に吐き出してしまった人も1、2人いましたし(笑)。食感に対する反応が日本人とアメリカ人でこんなに違うのかと気づかされましたね。
日本だとネバネバは身体にいいというイメージがあるじゃないですか。でもアメリカでは、食感によって拒否反応が出るというのは想定外でした。

