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繰り返される悲劇
今回の事例でも、殴られた人は亡くなりました。平成18(2006)年4月に起きた出来事です。
カッとなっての犯行ということで、この件は傷害致死事件、すなわち明確に殺す気があった殺人ではなく、結果的に死なせてしまった事件として扱われ、犯人は逮捕されました。
こうして3階の一部屋が事故物件になったわけですが、話はここで終わりません。その3年後、別の住人が建物内で自殺したのです。
この建物は屋根が瓦屋根ではなく、学校の屋上のように外に出られる造りになっており、タバコを吸ったり洗濯物を干したりできました。そこで住人の1人が自殺します。現場は、屋上に出るドアのある踊り場だったようです。
これにより、この物件は二重の事故物件になりました。もちろん一番かわいそうなのは亡くなった傷害致死事件の被害者ですが、オーナーの受ける被害も無視できません。
心理的瑕疵が生じれば、その物件を借りたいと考える人は減ります。したがって、場合によっては入居者を見つけるために、家賃を下げざるを得なくなります。
値下げ幅は場合によりけりですが、ざっくりとした目安として、殺人事件の場合は40~50%引。家賃10万円の賃貸物件なら、5~6万円まで下げないと入居者が見つからない、ということが珍しくないわけです。
